浴衣のサイズと正しい測り方!自分にぴったりの1着を選ぶコツ

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こんにちは。きもの風雅 -Kimono & Me-のたくゆきです。

夏祭りや花火大会など、夏のイベントに欠かせないのが浴衣ですよね。浴衣を着るだけで、いつもの日常がちょっと特別な非日常に変わるような、ワクワクした気持ちになります。でも、いざ新しく浴衣を購入しようと思ったときや、譲り受けた浴衣を着ようとしたときに、「この浴衣、私のサイズに合っているのかな?」と不安になったことはありませんか?

普段着ている洋服ならS・M・Lといったサイズ表記で選べば問題ありません。しかし、和服の世界に入ると「身丈(みたけ)」や「裄丈(ゆきたけ)」といった、普段は耳にしない独特の専門用語がたくさん出てきます。そのため、「自分の体型に合うサイズがどれなのか分からない」「ネット通販でサイズ選びに失敗したらどうしよう」と悩んでしまう方もとても多いのです。

実は、私自身も着物を始めたばかりの頃は、サイズ選びの基準が分からずに失敗をしたことがあります。デザインだけで選んだ既製品の浴衣を着てみたら、丈が短すぎておはしょりがほとんど作れなかったり、逆に袖が長すぎて野暮ったく見えてしまったり。そんな経験があるからこそ、サイズ選びで悩むあなたの気持ちがよく分かります。

浴衣は、自分の体にぴったりのサイズを選ぶだけで、着姿の見栄えが格段に美しくなり、着崩れもしにくくなって、歩きやすさや快適さが向上するんですよ。そこで今回の記事では、浴衣サイズ測り方の基本手順から、男女別の具体的な選び方の目安、さらには成長の早い子供用の浴衣選びのコツまでを詳しくご紹介します。この夏は、ジャストサイズの浴衣をスマートに着こなして、和姿を思い切り楽しんでみてくださいね。

この記事を読めば分かること

  • 浴衣のサイズ決定に最も重要な「身丈」と「裄丈」の正しい測り方
  • 大人の女性と男性それぞれに向けた失敗しないサイズ選びの目安
  • 子供用の浴衣を長く安全に着るための選び方と「肩上げ・腰上げ」の仕組み
  • 譲り受けた浴衣などサイズが少し合わないときの着付けの調整裏技
目次

浴衣のサイズや正しい測り方の基本ルール

浴衣を美しく、そして快適に着こなすためには、まず自分の体の正しいサイズを知ること、および各部分の名称を理解することが大切です。直線裁ちで作られている和服は、着付けの技術だけでなく、基準となる「身丈」と「裄丈」が自分の体型と合っているかどうかが非常に重要になってきます。ここでは、浴衣サイズ測り方の基本用語と、自分で正確に測定するためのルールについて解説します。

浴衣の身丈を測る方法と目安

メジャーを使って首の後ろの骨から足のくるぶしまでの身丈を正確に測っている様子のイラスト
※イメージ画像

浴衣の縦の長さを表すのが「身丈(みたけ)」です。これは、浴衣の肩山(肩のライン)から裾までの全体の長さを指します。身丈が自分の身長に対して長すぎると裾を踏んで転びやすくなりますし、短すぎるとみっともない着姿になってしまうため、まずは自分の身丈を正確に測ることがスタートラインになります。

具体的な身丈の測り方は以下の通りです。

【身丈の測り方ステップ】

  1. 姿勢をまっすぐにして立ち、視線は前に向けます。
  2. 首の後ろの付け根にある、一番ぽこっと飛び出ている骨(頸椎点)を探します。
  3. その骨の位置にメジャーの端(0cm)をあて、背骨に沿ってまっすぐ下へおろします。
  4. 足の外側のくるぶし(くるぶしの中心付近)までの長さを測定します。

自分で測る場合は姿勢が崩れてメジャーがたるんでしまい、不正確な数値になりがちです。できればご家族やご友人に手伝ってもらい、まっすぐ立った状態で測ってもらうのが一番確実ですよ。一人で測る場合は、大きな鏡の前で姿勢を確認しながら慎重にメジャーをあててみてくださいね。

女性の浴衣の場合、着付けの際にお腹のあたりで生地を折り返す「おはしょり」を作ります。そのため、身丈の目安は「自分の身長と同じ長さ」が理想とされています。おはしょりで長さを調整できるため、既製品の浴衣を選ぶ場合でも、「身長±10cm」の範囲内であれば綺麗に着こなせるので安心してください。例えば、身長が160cmの方であれば、身丈が150cm〜170cmの浴衣であれば着用可能です。

一方で、男性の浴衣にはおはしょりがありません。そのままストンと裾をおろして着用する「対丈(ついたけ)」という着方をします。そのため、男性の身丈の目安は、一般的に「身長マイナス約30cm」程度と言われています。こちらについては、後ほど「男性の浴衣選び」の章でさらに詳しくお伝えしますね。

なお、呉服店や仕立ての現場では、伝統的な単位である「尺(しゃく)」や「寸(すん)」が使われることもあります。1尺は約37.9cm、1寸は約3.8cmです。反物から仕立ててもらう場合などに役立ちますよ。(参照:経済産業省「計量制度」

浴衣の裄丈を測る方法と目安

首の後ろから肩を通り手首のくるぶしまでメジャーで裄丈を測っている様子のイラスト
※イメージ画像

身丈の次に重要なのが「裄丈(ゆきたけ)」です。これは、背中の中心の縫い目(背中心)から、肩を通って袖口までの長さを指します。洋服でいう「肩幅の半分+袖丈」を合わせた長さに近いものですが、洋服とは測り方が大きく異なるため、必ず和服専用 of 測り方で測定しましょう。裄丈は、着付けで長さを調整することが一切できない寸法のため、浴衣選びにおいては身丈以上に慎重に確認しなければならないポイントなのです。

裄丈の具体的な測り方は以下の通りです。

【裄丈の測り方ステップ】

  1. 背筋を伸ばしてまっすぐ立ち、片方の腕を斜め下45度の角度におろします。
  2. 首の後ろの付け根にある飛び出た骨(頸椎点)にメジャーの端(0cm)をあてます。
  3. メジャーを肩の先に向けてまっすぐ張ります。
  4. 肩先から腕に沿って下ろし、手首の外側にある出っ張った骨(手首のくるぶし)までの長さを測ります。

腕の角度が上がっていたり、体にぴったりくっついていたりすると数値が変わってしまいます。必ず「斜め下45度」を意識してください。自分で測ろうとするとずれてしまうため、ご家族などに頼むのがベストですよ。

浴衣の裄丈の選び方の目安としては、実寸に対して「プラスマイナス2cm〜3cm」の範囲内であれば問題なく着用できます。浴衣を着たときに、手首のくるぶしがちょうど隠れるか、少し見えるくらいの見え方が最も涼しげで「粋(いき)」であるとされています。一般的な着物に比べると、浴衣は少し短めの裄丈であっても夏らしい軽やかさが出ておしゃれに見えるんですよ。

逆に、裄丈が長すぎると野暮ったい印象を与え、短すぎると子供っぽい印象になってしまうので注意が必要です。自分の裄丈の実寸をあらかじめメモしておき、既製品の浴衣を購入する際はサイズ表の「裄」の項目と照らし合わせて選ぶようにしましょう。

袖丈と袖幅の違いと選び方

「袖丈」は肩山から袖の底までの長さで、大人の既製品は通常49cmに統一されています。「袖幅」は肩の縫い目から袖口までの長さです。「裄丈」は肩幅と袖幅の合計値となります。

裄丈が自分の腕の長さに合っていれば、既製品の肩幅と袖幅はバランスよく作られているので過度に心配しなくても大丈夫ですよ。ただし、極端に異なる場合は着崩れの原因になることもあるので注意しましょう。

女性の浴衣のサイズ選びで重要なポイント

大人の女性が浴衣を選ぶ際、最も大きな特徴となるのが「おはしょり」の存在です。女性の浴衣は、自分の身長よりも長い身丈の浴衣を、腰紐を使ってたくし上げ、余った生地をお腹の前で折り返して着用します。この折り返した部分がおはしょりです。このおはしょりのおかげで、女性の浴衣選びはサイズの融頭がかなり利くようになっています。

女性の一般的なサイズ選びの許容範囲は、「身長のプラスマイナス10cm」です。しかし、より美しく着こなすためには、できれば「身長のプラスマイナス5cm以内」の身丈を選ぶのが理想的ですよ。身丈が短すぎると、おはしょりが作れなくなったり、作れても細くなって帯の下から綺麗に出なくなったりします。逆に身丈が長すぎると、おはしょりの分量が多くなりすぎてお腹周りがモタついてしまい、太って見える原因になってしまうのです。

女性のサイズ選びでは「身幅(横幅)」も重要です。和服はヒップサイズに合わせて前を合わせるため、極端に体型と合わないと着崩れの原因になります。

【体型によるサイズ選びの注意点】

  • ふくよかな体型の方(ヒップ95cm以上): 横幅が足りないと前がはだけて足元が見えてしまいます。身幅にゆとりのある「Lサイズ」や「LLサイズ」を選びましょう。
  • 細身の体型の方(ヒップ85cm以下): 横幅が余りすぎると生地が余ってシワが寄りやすくなります。小柄な方向けの「Sサイズ」や、スリムに設計された浴衣を選ぶと美しいシルエットになります。

以下に、女性の身長に対する一般的な既製浴衣のサイズ対応表をまとめました。

サイズ表記 適応身長の目安 浴衣の身丈 浴衣の裄丈 適応ヒップサイズ
Sサイズ 145cm 〜 155cm 約152cm 〜 155cm 約63cm 〜 65cm 〜 88cm程度
Mサイズ(フリー) 155cm 〜 165cm 約162cm 〜 165cm 約67cm 〜 68cm 90cm 〜 95cm程度
Lサイズ 165cm 〜 172cm 約170cm 〜 172cm 約69cm 〜 70cm 92cm 〜 98cm程度
TL・ワイドサイズ 170cm 〜 178cm 約172cm 〜 175cm 約71cm 〜 73cm 95cm 〜 105cm程度

男性の浴衣のサイズ選びで重要なポイント

男性の浴衣選びは、おはしょりがないため身丈調整ができず、サイズ選びが直結します。

男性の浴衣の身丈目安は「身長マイナス約30cm」です。例えば身長175cmなら145cm前後ですが、お腹の出具合や帯を結ぶ位置で適正サイズは変わります。

【男性の体型による微調整の考え方】

  • お腹が出ている方: お腹のふくらみによって生地が前方に取られるため、目安の身丈よりも「プラス2cm〜3cm」長めのものを選びましょう。
  • 痩せ型の方: 身丈が長すぎると裾を引きずれてしまうため、目安よりも「マイナス2cm〜3cm」短めのものを選ぶと、すっきり着こなせますよ。

男性の浴衣姿で最も美しいとされる裾の位置は、「足の外側のくるぶしがちょうど隠れるか、隠れないかくらい」の長さです。裾が長すぎて床にすれてしまうとだらしなく見えますし、短すぎると温泉の旅館浴衣のようになってしまいます。

また、男性が浴衣を着る際、帯は腰骨の上の低い位置で結びます。洋服のベルトの位置よりもかなり下で結ぶため、思ったよりも裾が下に引っ張られます。そのため、不安な場合はやや短めのサイズを選んでおく方が、野暮ったくならずに済むのでおすすめですよ。

男女別や子供向けの浴衣のサイズと測り方

浴衣のサイズ選びは、着る人の性別や年齢によって注意すべきポイントが異なります。大人の男女による違いはもちろん、子供向けの浴衣には特有の選び方や調整方法があるんですよ。ここでは、それぞれの具体的な選び方について掘り下げていきましょう。

子供用の浴衣選びは少し大きめが基本

少し大きめの浴衣を着て楽しそうに遊んでいる子供のイラスト
※イメージ画像

成長が早い子供用の浴衣を選ぶ際、今の身長にジャストフィットするものを選んでしまうと、翌年にはもう着られなくなってしまいますよね。そのため、子供用の浴衣選びにおいては、「現在の身長よりも少し大きめのサイズを選ぶ」というのが基本的な鉄則になります。

多くの子供用浴衣は、身長に合わせたサイズ展開(100cm、110cm、120cm、130cmなど)がされています。例えば、現在の身長が105cmであるならば、ワンサイズ上の「110cm」あるいは少し大きめの「120cm」を選ぶのがおすすめです。大きめの浴衣を選んでおけば、体型に合わせてサイズを縮めて着用し、成長に合わせて戻していくことができます。

ただし、大きすぎると転倒の危険があるため、「現在の身長のプラス10cm〜15cm程度」にとどめましょう。最初から紐が付いている浴衣なら着せ付けも簡単ですよ。

肩上げと腰上げでサイズを微調整する方法

大きめの子供用浴衣のサイズ調整に欠かせないのが、和服の伝統的な知恵である「肩上げ(かたあげ)」「腰上げ(こしあげ)」です。これは、大きめの浴衣の生地を一部つまんで縫い合わせることで、一時的に裄丈や身丈を短くし、子供の今の体型にぴったり合わせるサイズ調整技術のことです。(参照:文化庁「日本遺産・生活文化」

実はこの上げは非常にシンプルです。きっちりと縫う必要はなく、後でほどくことを前提にしているため、大きめの針目でざっくりと手縫いすれば十分なんですよ。ミシンを使ってしっかりと縫ってしまうと、翌年ほどく際、生地を傷つけてしまうので、必ず手縫いで行うようにしましょう。最近の子供用浴衣には、最初から「肩上げ・腰上げ」が施された状態で販売されているプレタ商品もたくさんありますよ。

浴衣を購入する前の試着チェックポイント

鏡の前で浴衣を羽織りサイズや裄丈のバランスをチェックしている女性のイラスト
※イメージ画像

インターネット通販で浴衣を購入する際、実際に届いて着てみたときにサイズが合わないといった悲劇を防ぐためにも、届いてすぐに室内で羽織ってサイズを確認する「試着」を強くおすすめします。

浴衣を羽織った際に確認すべき重要なチェックポイントは、以下の3つです。

試着する際は、薄手のインナーの上から羽織るようにしましょう。また、浴衣は下着が透けやすい素材が多いため、和装用のスリップや、透けにくいベージュ系のインナーを必ず着用するようにしましょう。インナーの選び方については、当ブログの「浴衣の下に着るべきおすすめ肌着ガイド」で詳しく解説していますので、気になる方はぜひそちらも参考にしてみてくださいね。

サイズが合わない浴衣を着こなす着付け技

「お下がりで素敵な浴衣をもらったけれど、身丈が短くておはしょりが作れない!」「サイズが少し合わなくて野暮ったい…」そんな時でも、諦める必要はありません。和服は洋服と違って、着付けの工夫次第で、多少のサイズ誤差であれば綺麗にカバーして着こなすことができるのです。

まず、「身丈が短すぎる浴衣」の場合の対策です。身丈が短い場合は、腰紐を結ぶ位置をギリギリまで下げて「骨盤のあたり」で結びます。紐の位置を下げることで、おはしょりに回せる生地の量が増え、短い浴衣でもしっかりとおはしょりを作ることができるようになります。それでもおはしょりが作れないほど短い場合は、あえておはしょりを作らない「対丈」で着るという方法もあります。対丈の浴衣にベルトを合わせたり、裾からレースのスカートを覗かせたりする「和洋折衷コーデ」も人気です。

次に、「身丈が長すぎる浴衣」の場合です。こちらは腰紐を結ぶ位置を「胸の下のなるべく高い位置」に設定します。さらに、余った生地を「二重に腰紐を締めて固定する」などして、おはしょりの長さを調整します。おはしょりが長すぎてダラリと垂れ下がってしまうとだらしなく見えるため、帯の中に余分な生地を折り込んで隠してしまうのがコツです。

そして、「裄丈が短い浴衣」の場合です。腕がニョキッと出てしまうのが気になる方は、髪型を工夫してみるのがおすすめです。髪をアップスタイルやすっきりとしたポニーテールにまとめることで、視線を上に引き上げ、首元を美しく見せることができます。当ブログの「浴衣に似合う大人可愛いポニーテールアレンジ」の記事などを参考に、ヘアスタイルと合わせて全体のバランスを調整してみてくださいね。また、袖口からレースのインナーを見せるなど、和洋ミックスのインナー使いを取り入れるのも、短い裄丈をおしゃれに見せる素晴らしい裏技ですよ。

浴衣のサイズや測り方を知って夏を楽しもう

ここまで、浴衣サイズ測り方の基本から、男女別・子供別の具体的な選び方、そしてサイズが合わないときの調整テクニックまでを詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?一見、難しそうに思える浴衣のサイズ選びですが、基本となる「身丈」と「裄丈」の2つの数字さえ正しく把握しておけば、自分にぴったりの美しい1着を見つけることは決して難しくありませんよ。

自分に合うサイズの浴衣を身にまとうと、鏡に映った自分の姿に自信が持てるだけでなく、お祭りや花火大会で長時間歩いても裾を踏んだり着崩れたりする心配がなくなります。妥協せずに自分だけのマイサイズを知ることで、夏の思い出が何倍も快適で素晴らしいものになるはずです。今年の夏は、ぜひメジャーを手にとってご自身のサイズを測り、自信を持って運命の1着を選んでみてください。そして、涼やかな浴衣姿で大切な人たちと特別な夏のひとときを過ごしてくださいね。

【ご利用上の注意と免責事項】

本記事で紹介しているサイズ選びの目安や測り方は一般的な基準を示すものであり、体型の個人差や着付けの流派、メーカーの裁断方法によって最適なサイズが前後する場合があります。特に、高価な浴衣の仕立てを行われる場合は、正確な寸法を測定するため、信頼できる専門の呉服店や和裁士の方に直接ご相談いただくことを推奨いたします。最終的なサイズ選定や着用に関するご判断は、自己責任において行っていただきますようお願い申し上げます。

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