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失敗しない同窓会で着物60 代の選び方とマナー

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失敗しない同窓会で着物 60代の選び方とマナー

久しぶりに届いた招待状を手に、60代の同窓会で着物を着て参加することを考えたとき、周囲から浮いてしまわないか、あるいは痛いと思われないか不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。着物には洋服以上に「季節」や「格」のルールが存在します。会場が格式あるホテルであれば訪問着や落ち着いた付け下げが相応しいですが、カジュアルなレストランなら小紋でのコーディネートも粋で素敵です。

この記事では、素敵な着姿の画像イメージを言葉で補いながら、60代に似合う髪型や、購入だけでなくレンタルの賢い活用法についても詳しく解説します。また、意外と見落としがちな開催時期(月)による「袷(あわせ)」や「単衣(ひとえ)」の使い分け、同窓会にふさわしいマナーもしっかり押さえて、当日を心から楽しみましょう。

  • 会場の格と開催時期に合わせた恥をかかない着物の選び方
  • 若作りにならず上品に見える色や柄の合わせ方
  • 食事やトイレも安心なマナーと立ち居振る舞い
  • 60代の顔映りを良くする髪型や補正・小物の活用法
目次

失敗しない同窓会で着物60 代の選び方とマナー

60代の同窓会で着物が痛いと思われないコツ

60代の方が同窓会に着物で参加する際、最も懸念されるのは「頑張りすぎている」と思われることや、場の空気から浮いてしまうことではないでしょうか。いわゆる「痛い」と思われないためには、TPO(時・場所・場合)と自分の年齢に合った「格」に加え、「季節感」を外さないことが極めて重要です。

まず、開催時期を確認しましょう。10月から5月は裏地のついた「袷(あわせ)」、6月と9月は裏地のない「単衣(ひとえ)」、盛夏の7月・8月は透け感のある「薄物(うすもの)」を選ぶのが絶対のルールです。季節外れの着物は、どんなに高価でもマナー違反となり、悪目立ちしてしまいます。

また、デザイン面では新婦の母親のような豪華すぎる金糸銀糸の装飾や、20代の頃に誂えた派手な色味の総柄は避けるのが無難です。目指すべきは、「主役」ではなく「品のある大人の余裕」を感じさせる装いです。

若見えと若作りの違い

「若作り」とは、年齢に合わない鮮やかなピンクや赤を無理に取り入れることですが、「若見え」とは、くすみがちな肌を明るく見せるレフ板効果のある色(淡いクリーム色やシルバーグレーなど)を上手に使い、清潔感と品格を演出することです。また、加齢による体型変化に対応するため、和装ブラジャー等で胸をなだらかに整えると、着姿が5歳若返ります。

着付けにおいても「詰めすぎない」ことがポイントとなります。衣紋(えもん)を抜きすぎるとだらしなく見えますが、詰めすぎても窮屈で余裕がなく見えてしまいます。こぶし一つ分程度を目安に、年相応のゆったりとした着こなしが、洗練された印象を与える鍵となります。

60代の同窓会での着物マナーと所作の基本

美しい着物を纏っていても、所作が伴っていなければ魅力は半減してしまいます。特に久しぶりの再会で会話が弾む同窓会では、つい気が緩んで洋服の時と同じような動きをしてしまいがちです。着物特有の美しい動きと、持参すべきアイテムを把握しておきましょう。

乾杯の際や遠くの料理を取る際は、袖口(たもと)を反対の手で軽く押さえるのが基本です。これだけで袖が汚れず、見た目にも非常に優雅に見えます。また、椅子に座る際は、帯の形が崩れないよう浅めに腰掛け、背筋を伸ばすのが鉄則です。背もたれに寄りかかってしまうと、せっかくのお太鼓が潰れてしまうだけでなく、姿勢が悪く老けて見える原因にもなります。

足袋とバッグのマナー

フォーマル・セミフォーマルな席では、ワンポイント刺繍や色付きではなく、必ず「白足袋(しろたび)」を着用しましょう。汚れ防止に足袋カバーを重ねて会場で脱ぐと安心です。また、大きな荷物はクロークに預け、席には利休バッグなど小ぶりな和装バッグと、配布物を入れるサブバッグのみを持ち込みます。

階段の上り下りでは、裾を踏まないように右手で少し持ち上げ、体を斜めに向けて進むとスムーズです。また、移動時に着用した「道行コート」などの塵除けは、玄関やクローク前で脱ぐのがマナーです。これらの小さな気遣いの積み重ねが、「着慣れている素敵な人」という印象を作り上げます。

ホテルでの60代同窓会に相応しい着物の装い

開催場所がホテルや高級レストランの場合、ドレスコードは「セミフォーマル(準礼装〜略礼装)」となることが一般的です。この場合、洋装の参加者もドレスアップしてくるため、着物もそれに負けない「格」のある装いが求められます。

ホテル開催であれば、柔らかい素材の「染めの着物」を選ぶのが正解です。具体的には、訪問着、付け下げ、一つ紋の色無地などが該当します。一方で、紬(つむぎ)などの「織りの着物」は、たとえ高価な大島紬であっても本来はカジュアルな街着とされるため、格式高いホテルの宴会場では避けたほうが無難です。

襟元のおしゃれも重要ですが、フォーマルな席での半衿(はんえり)は「白」が基本です。顔まわりが寂しい場合は、白地に白や銀の刺繍が入った半衿を選ぶと、上品さを保ちつつ華やかさをプラスできます。草履は、踵(かかと)の高さが5cm〜6cm程度(三枚芯など)ある礼装用のものを選びましょう。低すぎる草履はカジュアルに見えてしまうため注意が必要です。

60代の同窓会着物で訪問着を選ぶ際の注意点

訪問着は、肩から袖、裾にかけて絵羽模様(えばもよう)がつながっている華やかな着物で、同窓会には適しています。しかし、60代が同窓会で着る場合には、柄の選び方とコーディネートに少し注意が必要です。

あまりに柄が多すぎて全体が埋め尽くされているものや、金箔が多用されているものは、結婚披露宴の列席者のような仰々しさが出てしまいます。「久しぶりに会う友人と語らう」という同窓会の趣旨を考えると、柄数が控えめで、余白の美しさを活かしたデザインが洗練されて見えます。

「手持ちの訪問着が少し派手かも」と心配な場合、以前は羽織で隠す方法もありましたが、実は訪問着の上に羽織を着たまま室内で過ごすのはマナー違反とされています。派手さを抑えたい場合は、羽織ではなく、帯や小物を「グレー」や「寒色系」で統一して全体をクールダウンさせるか、思い切ってレンタルを利用するのが賢明です。

どうしても派手さが気になる場合は、帯の格を少し下げて(金銀が控えめなものにして)、全体をモダンな雰囲気にまとめるのも一つのテクニックです。あくまで主役は自分自身であることを意識しましょう。

60代の同窓会着物は付け下げが上品で最適

60代の同窓会着物は付け下げが上品で最適

同窓会において、60代女性に最もおすすめしたい着物が「付け下げ(つけさげ)」です。訪問着よりも柄が控えめに配置されており、準礼装として扱われるため、ホテルからレストランまで幅広い会場に対応できる万能な種類です。

付け下げの最大の魅力は、「程よいきちんと感」と「主張しすぎない上品さ」のバランスにあります。訪問着ほど気張らず、小紋ほど砕けすぎない、まさに「大人の同窓会」にぴったりの立ち位置です。あっさりとした柄付けの付け下げは、帯合わせ次第で華やかにもシックにも演出できます。

例えば、ホテルの場合は格調高い袋帯(西陣織など)を合わせ、レストランの場合は季節の花が描かれた染めの名古屋帯でお洒落さをプラスするなど、TPOに合わせた調整がしやすいのも特徴です。洋装の友人たちの中に入っても違和感なくなじみ、かつ着物ならではの美しさを際立たせることができます。

60代の同窓会で着物を小紋にするなら江戸小紋

60代の同窓会で着物を小紋にするなら江戸小紋

私が誂えた着物ですが、江戸小紋、源氏香柄です。大切に持ってたら20年後でも着られますね。
この可愛い猫さんは誂えた場所にいた絵師さんがサービスで描いて下さいました。見えない所にこういう楽しみ方があるんだなと知りました。着物って楽しいですね~60歳になっても楽しもうと思います。

カジュアルなレストランや、同級生が経営する居酒屋などでの開催であれば、「小紋(こもん)」の出番です。しかし、全体に大きな柄が入った小紋は、60代には少し幼く見えたり、普段着感が強すぎたりする場合があります。そこで強くおすすめしたいのが「江戸小紋(えどこもん)」です。

江戸小紋は、遠目には無地に見えるほど細かい柄が染め抜かれた着物で、非常に知的で粋な印象を与えます。特に「鮫(さめ)」「行儀(ぎょうぎ)」「角通し(かくとおし)」と呼ばれる「江戸小紋三役」は格が高く、一つ紋(背中に紋が入っているもの)であれば準礼装としても通用するため、少し改まった席でも着用可能です。

無地感覚で着られるため、帯の柄が映えやすく、コーディネートの幅が広がります。季節感のある帯や、少し良い帯を合わせることで、季節や文化を大切にする教養ある大人の女性を演出できるでしょう。粋で格好良い60代を目指すなら、江戸小紋は最適な選択肢と言えます。

同窓会で着物60 代を華やかに装うコーデと準備

60代の同窓会着物画像を参考にイメージを掴む

実際にどのような着姿が素敵に見えるのか、具体的なイメージを持つことは大切です。インターネットや雑誌で画像検索をする際は、単に「着物」だけでなく、「シニア 着物 コーディネート」や「60代 訪問着 モダン」といったキーワードで探すと、参考になるスタイルが見つかりやすくなります。

スタイル 特徴・イメージ おすすめのシーン
エレガント 淡いグレーや藤色の訪問着+銀糸の帯 ホテルでの立食・着席パーティー(袷の時期)
モダンシック 濃紺や墨色の付け下げ+幾何学模様の帯 レストラン、夜の同窓会
涼やか 水色やペールグリーンの単衣・絽+夏帯 6月・9月や盛夏の同窓会
粋(いき) 江戸小紋+博多織や季節の染め帯 カジュアルなビストロ、居酒屋

画像を見る際は、着物の色だけでなく、帯揚げや帯締めの色合わせにも注目してください。特に60代の素敵な着こなし画像では、ごちゃごちゃと色を使わず、同系色やトーンを合わせた引き算の美学が見られます。

60代同窓会の着物コーディネートで若見え

60代同窓会の着物コーディネートで若見え

60代のコーディネートにおいて、若見えの鍵を握るのは「顔映り」と「色使いのメリハリ」です。年齢を重ねると肌色がくすみがちになるため、顔まわりにくる半衿は、清潔感のある「白」か、白地に白金の刺繍が入ったものが最も美しく見えます。生成り色は肌馴染みが良いですが、フォーマルな場ではカジュアルに見えることがあるので注意しましょう。

着物や帯が落ち着いた色味(茶色やグレーなど)の場合、帯締めなどの小物は重要です。かつては真っ赤な帯締めを効かせるのが主流でしたが、令和の今は少し古臭く見えるリスクがあります。今はくすみ感のある紫、帯の柄から取った一色、あるいは着物と同系色の濃い色(例:水色の着物に紺の帯締め)を合わせると、今っぽく洗練された若々しい印象になります。

また、体型カバーの観点からは、帯の位置を意識しましょう。若い頃のように胸高に結ぶのではなく、少し低めに結ぶことで、落ち着きと貫禄が出ます。さらにお太鼓の大きさを身長に合わせて調整することで、背中の丸みを自然にカバーし、後ろ姿美人を作ることができます。

60代の同窓会での着物に映える髪型の秘訣

着物を着る際、ヘアスタイルはファッションの一部として非常に重要です。60代の髪型で最も意識すべき点は「トップと後頭部のボリューム」です。髪がペタンとしていると、着物のボリューム感に負けてしまい、疲れた印象を与えてしまいます。

ロングヘアの方は、低い位置でまとめたシニヨンスタイルが上品です。この時、きっちりとひっつめるのではなく、トップの髪を少し引き出してふんわりさせることが若々しさのポイントです。ショートヘアの方も、ホットカーラーなどで根元を立ち上げ、サイドの髪を耳にかけて少し大きめのパールなどのピアスやイヤリングを見せると、非常にモダンで洗練された雰囲気になります。

ウィッグの活用

「髪のボリュームが出にくい」「セットが苦手」という方は、部分用ウィッグ(トップピース)の活用がおすすめです。着物の時は頭頂部に高さがある方がバランスが良くなるため、簡単にボリュームアップできるウィッグは60代の強い味方です。

60代の同窓会なら着物レンタル活用も便利

「手持ちの着物はサイズが合わない」「派手すぎる」「季節に合う着物(単衣など)がない」という場合は、レンタル着物を利用するのも賢い選択です。最近のレンタルサービスは、往復送料無料でフルセットが届き、クリーニング不要で返却できるものが主流です。

レンタルの大きなメリットは、開催時期に合わせた仕立て(袷・単衣・絽)を選べる点と、プロが選んだ草履やバッグがセットになっている点です。20〜30年前の着物は裄(ゆき)が短いことが多いですが、レンタルなら自分にぴったりのサイズが見つかります。

ネットレンタルでは「60代」「同窓会」といったカテゴリ検索も可能で、落ち着いた中にも華のあるコーディネートが多数用意されています。費用も訪問着フルセットで1万円〜3万円程度から利用でき、高価な着物を買うよりも経済的です。保管やメンテナンスの手間からも解放されるため、気軽に着物を楽しみたい方には最適です。

同窓会で着物60 代の装いを成功させるために

  • 会場の格と開催月(袷・単衣)を確認し、適切な着物を選ぶ
  • 60代は訪問着よりも「付け下げ」や「色無地」が上品でおすすめ
  • 派手すぎる訪問着に羽織を重ねて室内で過ごすのはNG
  • 半衿と足袋は「白」を選び、清潔感とフォーマル度を保つ
  • 帯締めは真っ赤を避け、馴染ませカラーや寒色系で今っぽく
  • 草履は5cm〜6cmの高さがある礼装用を選び、スタイルアップ
  • 和装ブラジャー等の補正下着を活用し、苦しくなく美しい着姿に
  • 食事中は大きめのハンカチで膝と衿元をガードする
  • 袖口を押さえる、浅く座るなど、所作を意識して優雅に
  • バッグは小ぶりなものを席に持ち込み、大きな荷物は預ける
  • 空調対策に大判のショールがあると、膝掛けにもなり便利
  • 手持ちがない場合は、季節やサイズが合うレンタルを活用する
  • 事前に一度袖を通し、サイズ感や不足している小物の確認をしておく
  • 自信を持って笑顔で過ごすことが、最高の着こなしとなる
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