２月着物コーディネートのポイント解説！季節感を楽しむ色と柄の選び方

2月は寒さが厳しい時期ですが、冬ならではの着物コーディネートを楽しめる季節でもあります。寒さ対策をしながらも、おしゃれで季節感のある着こなしをしたいと考える方も多いでしょう。本記事では、2月の着物コーディネートにおける防寒対策や、フォーマル・カジュアルどちらのシーンにも合う着こなし方について詳しく解説します。

2月の着物コーディネートでは、冬らしい落ち着いた色や、春の訪れを感じさせる明るい色をバランスよく取り入れることがポイントです。例えば、2月の着物に合う色として、深みのある紺やグレーを基調にしながら、帯や小物に淡いピンクや藤色を差し色として使うと、春の華やかさを先取りできます。また、2月の着物柄には梅や雪輪などの季節感を意識したものが適しており、江戸小紋の万筋などシンプルなデザインの着物も、帯の組み合わせ次第で洗練されたスタイルに仕上がります。

冬の着物コーディネートでは防寒対策も欠かせません。防寒性の高い袷の着物や羽織、道行コートなどを活用し、インナーには保温性のある肌着を重ねることで、寒さを和らげながらも快適に着こなせます。さらに、着物に合うアウターを選び、足元には着物に合うブーツを取り入れることで、モダンな雰囲気を演出しつつ、防寒対策も万全にできます。

フォーマルな場面では、訪問着や色無地、付下げを選び、格式のある袋帯を合わせることで、品のある装いが完成します。特に2月の結婚式では、華やかさと上品さを兼ね備えた着物を選ぶことが大切です。一方、2月の着物コーディネートをカジュアルに楽しみたい場合は、小紋や紬の着物を活用し、帯や小物で遊び心を加えるのもおすすめです。

30代の女性には、落ち着いた色合いをベースにしながらも、帯や小物でアクセントをつけるコーディネートがぴったりです。羽織を活用したスタイルや、小紋を取り入れた着こなしなど、シーンに合わせて選ぶことで、2月の着物コーディネートをより一層楽しむことができます。

この記事では、2月の着物コーディネートをおしゃれに仕上げるためのポイントを詳しく解説します。着物に合うアウターや防寒アイテムの選び方、結婚式やフォーマルな場面での着こなし、カジュアルなスタイルの工夫など、幅広い情報をお届けします。寒い2月でも、季節感を大切にしながら、自分らしい着こなしを楽しんでみてください。

この記事のポイント

2月の着物コーディネートに適した色や柄の選び方
防寒対策をしながらおしゃれに着こなす方法
フォーマルやカジュアルシーンでの着物の着こなし方
着物に合うアウターやブーツ、小物の活用方法

2月の着物コーディネート：季節感を楽しむポイント

目次１

2月の着物に合う色と柄の選び方
冬の着物コーディネート：防寒とおしゃれの両立
カジュアルシーンでの2月の着物コーディネート術
フォーマルな場面に適した2月の着物コーディネート
江戸小紋「万筋」を取り入れた2月のコーディネート例
小紋を活用した2月の着物コーディネートアイデア

2月の着物に合う色と柄の選び方

2月は冬の終わりと春の始まりを感じさせる季節です。この時期の着物選びでは、季節感を意識した色や柄を取り入れることで、より洗練されたコーディネートが可能です。

まず、色の選択についてですが、2月はまだ寒さが残る時期であるため、落ち着いた色合いが適しています。例えば、グレー、黒、紫、えんじ、緑などの深みのある色は、冬の季節感を表現しつつ、上品な印象を与えます。これらの色は、冬の澄んだ空気や静けさを連想させ、季節感を演出するのに効果的です。

次に、柄の選択ですが、2月は冬から春への移行期であるため、季節を先取りした柄を取り入れると良いでしょう。例えば、梅や桜などの花柄は、春の訪れを感じさせ、華やかさをプラスします。また、雪輪や星、更紗柄などの冬を象徴するモチーフも、この時期に適しています。これらの柄は、冬の情景を表現し、季節感を強調します。

さらに、帯や小物で季節感を演出することも効果的です。例えば、帯に春を感じさせる柄を選ぶことで、全体のコーディネートに季節の移ろいを取り入れることができます。また、帯締めや帯揚げなどの小物に明るい色を取り入れることで、冬の装いに華やかさを加えることができます。

このように、2月の着物コーディネートでは、落ち着いた色合いや季節を感じさせる柄を選ぶことで、季節感を表現しつつ、洗練された装いを楽しむことができます。また、小物でアクセントを加えることで、より一層おしゃれなコーディネートが完成します。

冬の着物コーディネート：防寒とおしゃれの両立

冬に着物を着る際、寒さ対策とおしゃれの両立は重要なポイントです。適切な防寒対策を施しながら、季節感のあるコーディネートを楽しむことができます。

まず、基本的な防寒対策として、裏地のついた「袷（あわせ）」の着物を選ぶことが一般的です。袷の着物は、裏地があるため保温性が高く、冬の寒さを和らげてくれます。特に、真綿紬（まわたつむぎ）で仕立てた着物は、ふっくらとした質感で暖かさを感じられます。

次に、インナーの工夫も効果的です。ヒートテックなどの保温性の高い下着を着用することで、内側から体を温めることができます。ただし、首元が開いているデザインのものを選ぶことで、着物からインナーが見えるのを防げます。

外側からの防寒対策としては、羽織や和装コートの着用が挙げられます。ウールやフェイクファー、別珍などの厚みと温かみのある素材を選ぶと、保温性が高まります。また、ストールやマフラーを首元に巻くことで、さらに暖かさをプラスできます。

足元の防寒も重要です。レギンスや保温性の高い足袋を着用することで、足元の冷えを防ぐことができます。また、足袋の重ね履きも効果的です。

さらに、小物で季節感を演出することもおしゃれのポイントです。例えば、雪の結晶など冬モチーフの帯留めや、赤や緑などのクリスマスカラーを帯締めや帯揚げに取り入れることで、冬らしいコーディネートが完成します。

このように、防寒対策とおしゃれを両立させることで、冬の着物コーディネートをより一層楽しむことができます。適切な素材やアイテムを選び、季節感を取り入れた装いを心掛けましょう。

カジュアルシーンでの2月の着物コーディネート術

2月のカジュアルなシーンで着物を楽しむためには、季節感を取り入れつつ、リラックスしたスタイルを心掛けることが大切です。素材や色柄、小物の選び方で、自分らしいコーディネートを楽しみましょう。

素材の選択

カジュアルな場面では、木綿やウールなどの素材の着物がおすすめです。これらの素材は動きやすく、日常の装いに適しています。特に、遠州木綿や久留米絣などの伝統的な木綿の着物は、温かみがあり、冬の季節にもぴったりです。

色柄の選び方

カジュアルなシーンでは、少し遊び心のある色や柄を取り入れると良いでしょう。例えば、チェック柄やストライプ、幾何学模様などのデザインは、カジュアルさを演出します。色合いも、明るめのトーンやパステルカラーを取り入れることで、全体の雰囲気を軽やかにすることができます。特に、2月は春の訪れを感じさせる時期でもあるため、淡いピンクや若草色、藤色などの柔らかな色合いを選ぶと、季節の移り変わりを楽しめるでしょう。

小物の活用

カジュアルな着物スタイルでは、小物使いも重要なポイントです。例えば、帯は半幅帯や兵児帯を選ぶことで、動きやすさとカジュアル感を演出できます。また、帯留めや帯締めには遊び心のあるデザインを取り入れると、個性を表現しやすくなります。さらに、足元にはブーツを合わせることで、和洋折衷のコーディネートを楽しむこともできます。

防寒対策とカジュアル感の両立

カジュアルな着物コーディネートでも、防寒対策は欠かせません。羽織やロング丈のカーディガンを重ねることで、防寒性を高めながら、おしゃれなスタイルを演出することができます。また、ウールのストールやニット素材の手袋をプラスすることで、温かさを確保しつつ、冬らしい雰囲気を楽しめます。

具体的なコーディネート例

例えば、チェック柄の木綿の着物に、黒の半幅帯を合わせたスタイルは、カジュアルながらもシックな印象を与えます。足元にはショートブーツを合わせ、全体のバランスを取ると良いでしょう。また、淡いブルーのウールの着物に、赤い帯締めをアクセントとして取り入れると、冬の冷たい空気の中でも温かみのあるコーディネートになります。

このように、カジュアルな場面では、リラックスした雰囲気を大切にしながら、素材や小物を工夫することで、より自分らしい着こなしを楽しむことができます。防寒対策をしっかりとしながら、冬ならではの着物コーディネートを存分に楽しんでみてください。

フォーマルな場面に適した2月の着物コーディネート

2月のフォーマルな場面では、格式を重んじつつも、季節感を取り入れた着物の選び方が大切です。特に、格式のある訪問着や色無地、付下げ、江戸小紋などの装いがふさわしく、帯や小物を工夫することで、より洗練された印象に仕上げることができます。

格式に合った着物の選び方

フォーマルな場面では、まず着物の種類が重要になります。一般的に、訪問着や色無地、付下げが適しており、着用する場の格式によって選ぶことが求められます。例えば、格式の高いパーティーや式典などでは、訪問着や付下げを選び、控えめな場面では色無地や江戸小紋を選ぶと良いでしょう。

また、柄の選び方もポイントになります。2月はまだ冬の寒さが続く季節ですが、春の訪れを意識して、梅や桜、水仙、藤などの柄を選ぶと、季節感を取り入れた上品なコーディネートになります。フォーマルな場面では、控えめな柄を選ぶことで品格が増し、落ち着いた印象を与えることができます。

帯や小物で華やかさをプラスする

フォーマルな場面では、着物だけでなく帯や小物の選び方も重要です。格式を保ちつつ、華やかさを演出するために、袋帯を合わせると良いでしょう。特に、金銀の織りが施された帯や、繊細な刺繍が施された帯は、上品で洗練された印象を与えます。

帯締めや帯揚げにも気を配りましょう。上品な光沢のある綸子（りんず）素材や、ちりめん素材を選ぶことで、フォーマルな雰囲気を高めることができます。色合いは、着物と調和しつつも、少し明るめのものを選ぶと、顔周りが華やかになり、全体の印象が引き締まります。

具体的なコーディネート例

例えば、薄紫の色無地に、金銀の袋帯を合わせると、上品で落ち着いた雰囲気になります。また、梅や桜の柄が入った訪問着に、白地の袋帯を組み合わせることで、春の訪れを意識した華やかな装いが完成します。足元には、白足袋と草履を合わせると、よりフォーマル感が増します。

フォーマルな場面では、全体のバランスを考えながら、格式にふさわしい着物と小物を選ぶことが大切です。季節感を意識しながら、上品で洗練されたコーディネートを楽しみましょう。

江戸小紋「万筋」を取り入れた2月のコーディネート例

江戸小紋は、細かい柄が特徴の格式ある着物で、フォーマルにもカジュアルにも着こなせる万能な一枚です。特に「万筋（まんすじ）」は、江戸小紋の中でも洗練されたデザインで、控えめながらも上品な印象を与えます。2月のコーディネートに取り入れることで、季節感を演出しつつ、品のある装いを楽しむことができます。

万筋とは？

万筋は、細い縦縞が均一に入った柄で、一見すると無地にも見えるシンプルなデザインが特徴です。遠目では無地のように見えながらも、近くで見ると繊細な模様が浮かび上がるため、フォーマルな場面でも違和感なく着用できます。落ち着いた印象を与えるため、年代を問わず、幅広いシーンで活用できるのも魅力です。

2月らしいコーディネートのポイント

2月のコーディネートでは、帯や小物で季節感を演出することが大切です。例えば、淡いピンクや藤色の帯を合わせることで、春の訪れを感じさせるスタイルになります。また、帯揚げや帯締めに若草色や淡い黄色を取り入れると、全体の印象が明るくなり、軽やかな雰囲気を演出できます。

具体的なコーディネート例

例えば、グレーの万筋の江戸小紋に、桜色の帯を合わせると、控えめながらも上品な印象になります。さらに、帯揚げに淡い黄色を取り入れることで、春らしい華やかさをプラスできます。また、黒の万筋に金糸の入った帯を合わせると、格式のあるフォーマルな装いに仕上がります。

江戸小紋の万筋は、シンプルながらも奥深い魅力を持つ着物です。帯や小物の組み合わせ次第で、フォーマルにもカジュアルにも着こなせるため、2月の着物コーディネートにぜひ取り入れてみてください。

小紋を活用した2月の着物コーディネートアイデア

小紋は、カジュアルからセミフォーマルまで幅広く着用できる着物の一つです。特に2月は、寒さが続く中で春の訪れを感じさせる季節でもあるため、小紋の柄や色合いを工夫することで、季節感を演出することができます。

2月に適した小紋の選び方

小紋にはさまざまな柄がありますが、2月には季節の移り変わりを意識したデザインを選ぶのがポイントです。例えば、梅や椿、桜柄の小紋は、春の兆しを感じさせるため、季節感を取り入れやすいでしょう。また、雪輪模様や竹の柄なども、冬から春への変化を表現する柄としておすすめです。

色合いについては、まだ寒さの残る時期のため、落ち着いたトーンのものが使いやすいです。ただし、春を先取りする意味で、淡いピンクや若草色、藤色などを取り入れると、コーディネートに明るさが加わります。

コーディネートの工夫

小紋は比較的カジュアルな着物ですが、帯や小物を工夫することで、さまざまな場面に対応できます。例えば、格の高い名古屋帯を合わせることで、少しかしこまったシーンにも適応可能です。逆に、半幅帯やカジュアルな柄の帯を合わせることで、普段着感覚で着ることもできます。

具体的なコーディネート例

例えば、紺地に白い梅の小紋に、赤い名古屋帯を合わせると、冬の落ち着きと春の華やかさを兼ね備えたコーディネートになります。また、ベージュの小紋に藤色の帯を組み合わせると、上品で優雅な雰囲気を演出できます。

このように、小紋は帯や小物の選び方次第で、さまざまなシーンに対応できます。2月の季節感を取り入れたコーディネートを工夫しながら、着物のおしゃれを楽しんでみてください。

年代別おすすめ2月の着物コーディネート

目次２

30代に似合う2月の着物コーディネート提案
結婚式にふさわしい2月の着物コーディネートとは
羽織を使った2月の着物コーディネートと防寒対策
着物に合うアウターとブーツの選び方
2月の着物コーディネートをおしゃれに仕上げる小物使い

30代に似合う2月の着物コーディネート提案

30代の女性にとって、着物を選ぶ際は「上品さ」と「洗練された雰囲気」を意識することが大切です。特に2月は、冬の厳しい寒さが続く中でも、春の訪れを意識したコーディネートを楽しめる時期です。30代にふさわしい着物の選び方や、小物の使い方について紹介します。

30代におすすめの着物の種類

2月の着物コーディネートでは、上質な素材と落ち着いた色味の着物を選ぶと、大人の魅力を引き立てることができます。例えば、「江戸小紋」「付下げ」「無地の紬」などは、フォーマルからカジュアルまで幅広く活用できます。江戸小紋は細かい模様が特徴で、遠目には無地に見えるため、シンプルで洗練された印象を与えます。一方、付下げは控えめな柄が上品さを演出するため、会食やお呼ばれの席でも活躍します。

2月に合う色と柄の選び方

寒さが厳しい2月ですが、春の訪れを感じさせる色合いを取り入れるのがおすすめです。例えば、藤色や桜色、若草色といった淡い色合いは、冬の落ち着いた雰囲気を和らげ、軽やかな印象を与えます。柄については、梅や椿、雪輪などの季節感のあるデザインを取り入れると、より自然なコーディネートになります。

帯や小物の選び方

30代の着物コーディネートでは、帯や小物を活用して大人らしいエレガントさをプラスしましょう。例えば、シンプルな小紋に、金銀の刺繍が入った名古屋帯を合わせると、落ち着きの中に華やかさを加えることができます。帯締めや帯揚げは、少し明るめの色を選ぶと、顔まわりが明るくなり、全体の印象が引き締まります。また、シックな色合いの草履やバッグを合わせると、より上品な装いになります。

おすすめのコーディネート例

・淡いグレーの江戸小紋に、桜柄の帯を合わせ、春らしい雰囲気を演出・ネイビーの紬に、白や金が入った帯を組み合わせ、シックで洗練された印象に・若草色の付下げに、アイボリーの帯を合わせ、柔らかく上品なコーディネートに

このように、30代の女性には、落ち着いた色合いをベースにしつつ、帯や小物で華やかさをプラスするコーディネートがおすすめです。大人の女性らしい品のある着こなしを楽しみながら、2月の着物を素敵に着こなしてみてください。

結婚式にふさわしい2月の着物コーディネートとは

結婚式に出席する際の着物選びは、会場の格式や新郎新婦との関係性を考慮しながら、華やかさと上品さを兼ね備えた装いを意識することが大切です。特に2月は、冬の寒さと春の訪れを意識しながら、格式ある着こなしを心掛けると良いでしょう。

結婚式に適した着物の種類

結婚式では、訪問着、色無地、付下げが一般的に選ばれます。格式の高い式場や親族の結婚式であれば、柄が豪華な訪問着が適しています。一方、友人や職場の同僚の結婚式であれば、控えめな柄の付下げや、淡い色の色無地でも問題ありません。特に、光沢のある生地や金糸銀糸が施されたデザインは、フォーマルな場面にふさわしい華やかさを演出してくれます。

2月におすすめの色や柄

2月の結婚式では、まだ寒さが続くため、落ち着いた色合いを基調にしつつ、春の訪れを感じさせる色や柄を取り入れると良いでしょう。例えば、藤色や桜色、水色といった淡い色合いは、品がありながらも明るい印象を与えます。柄としては、梅や桜、流水紋などが、季節感を表現するのに適しています。

帯や小物の選び方

結婚式の着物には、格式の高い袋帯を合わせるのが基本です。白や金銀を基調とした帯を選ぶと、華やかで上品な印象を与えます。また、帯締めや帯揚げには、淡いピンクやゴールドなどを取り入れると、よりエレガントな雰囲気を演出できます。

具体的なコーディネート例

・藤色の訪問着に、白金の袋帯を合わせた上品な装い・淡いピンクの付下げに、金糸の帯を組み合わせた華やかなスタイル・水色の色無地に、梅柄の帯を合わせ、季節感を演出

結婚式の場では、華やかさと品格を両立させた着物コーディネートを意識し、新郎新婦を祝う気持ちを表現しましょう。

羽織を使った2月の着物コーディネートと防寒対策

2月は1年の中でも特に寒さが厳しい時期ですが、防寒対策をしながらも、着物の美しさを損なわないコーディネートを心掛けることが大切です。羽織を活用することで、暖かさを保ちつつ、季節感のあるおしゃれを楽しむことができます。

羽織の選び方

羽織にはさまざまな種類がありますが、2月の寒い時期にはウールや厚手の正絹の羽織がおすすめです。特に、無地の羽織はどんな着物にも合わせやすく、コーディネートを引き締める効果があります。柄入りの羽織を選ぶ場合は、着物とのバランスを考えながら、落ち着いた色合いのものを選ぶと良いでしょう。

防寒対策としての羽織の活用

羽織だけでは十分な防寒対策にならないこともあるため、重ね着を工夫することが重要です。例えば、着物の下にヒートテックや保温性の高い襦袢を着ることで、体温を逃がさない工夫ができます。また、足元の冷えを防ぐために、厚手の足袋や足袋インナーを活用すると、寒さを感じにくくなります。

具体的なコーディネート例

・黒のウール羽織を紺の小紋に合わせ、シックで洗練された印象に・赤の羽織を淡いグレーの江戸小紋に合わせ、アクセントをプラス・深緑の羽織を紬の着物に合わせ、防寒性とおしゃれを両立

2月の寒さ対策をしっかりしながらも、羽織を活用して、季節感のある着物コーディネートを楽しんでみてください。

着物に合うアウターとブーツの選び方

冬の寒い時期に着物を楽しむためには、アウターとブーツの選び方が重要になります。特に2月は寒さが厳しく、防寒対策をしながらも、おしゃれな着こなしを維持したいところです。適切なアウターを選び、足元にはブーツを合わせることで、機能性とスタイルを両立させた冬の着物コーディネートが完成します。

着物に合うアウターの選び方

着物の上に羽織るアウターには、和装専用のものと洋装を取り入れたものがあります。それぞれの特徴を理解し、自分のコーディネートに合ったアウターを選ぶことが大切です。

道行（みちゆき）コート
　道行コートは、着物のシルエットを崩さずにきれいに着こなせるアウターです。襟元が四角く開いたデザインが特徴で、シンプルかつ上品な印象を与えます。フォーマルな場面にも適しているため、訪問着や付下げと合わせても違和感がありません。
道中着（どうちゅうぎ）コート
　道中着は、道行コートよりもカジュアルな印象を与えるアウターです。前を紐で結ぶタイプが多く、軽やかな着こなしができます。普段着やカジュアルな小紋、紬の着物と相性が良いです。
羽織（はおり）
　羽織は、着物のコーディネートを引き締める役割を持つアウターです。丈の長さによって印象が変わり、ロング丈の羽織はシックで大人っぽい雰囲気を演出できます。短めの羽織は動きやすく、カジュアルな着こなしにぴったりです。
洋装コート
　着物用のアウターがない場合、洋装のコートを代用することも可能です。ウールのロングコートやダッフルコート、ポンチョタイプのコートは、着物のシルエットを崩さずに防寒対策ができます。着物の裾が隠れる長めのコートを選ぶと、バランスよく仕上がります。

着物に合うブーツの選び方

着物にブーツを合わせることで、防寒性を高めながら、モダンでスタイリッシュな着こなしを楽しむことができます。特にカジュアルな場面では、ブーツが活躍します。

ショートブーツ
　ショートブーツは、足元をすっきり見せることができるため、カジュアルな紬や小紋との相性が良いです。足首がしっかり隠れるデザインのものを選ぶことで、冷えを防ぐことができます。
レースアップブーツ
　レースアップブーツは、クラシカルな印象を与えるため、大正ロマン風の着物コーディネートにぴったりです。アンティーク調の着物と合わせると、レトロな雰囲気を演出できます。
ロングブーツ
　ロングブーツは、スカートのように見せる着こなしに向いています。特に、防寒対策を重視したい場合に最適です。着物の裾とブーツのバランスを考え、丈が長すぎないデザインを選ぶと良いでしょう。

アウターとブーツを組み合わせた冬の着こなし例

・ベージュの道中着コート × 黒のショートブーツ → 落ち着いた大人のカジュアルスタイル
・黒のロングコート × ダークブラウンのレースアップブーツ → シックでモダンな印象に
・ネイビーの羽織 × グレーのショートブーツ → 軽やかでおしゃれな冬コーデ

アウターとブーツを上手に取り入れることで、寒い2月でも快適に着物を楽しむことができます。防寒対策をしつつ、コーディネートの幅を広げてみましょう。

2月の着物コーディネートをおしゃれに仕上げる小物使い

着物コーディネートにおいて、小物は重要な役割を果たします。特に2月は寒さが続く季節であるため、防寒対策をしながらも、華やかさや季節感をプラスする小物選びが求められます。帯締めや帯揚げ、ストール、手袋、バッグなどのアイテムを活用し、おしゃれな着こなしを目指しましょう。

帯締め・帯揚げの活用

帯締めや帯揚げは、着物の印象を大きく左右するポイントです。2月の着こなしでは、季節感を意識した色や素材を選ぶことで、より洗練されたコーディネートが完成します。

帯締めの選び方
　寒さの厳しい2月には、落ち着いた色合いの帯締めが適しています。例えば、ワインレッドや深緑、紺色などのシックな色を選ぶと、上品で落ち着いた印象になります。一方で、春を意識するなら、淡いピンクや藤色などの優しい色合いを取り入れるのも良いでしょう。
帯揚げの選び方
　帯揚げは、コーディネートのアクセントとして活用できます。ちりめんや綸子などの柔らかな素材を選ぶと、上品な仕上がりになります。冬らしい温かみを出したい場合は、ウールや厚手の素材を取り入れるのもおすすめです。

防寒アイテムをおしゃれに活用

寒さ対策をしながらも、コーディネートを崩さないためには、防寒アイテムの選び方が重要です。

ストール・ショール
　ストールやショールは、首元や肩回りを暖かく保ちながら、コーディネートのアクセントにもなります。カシミヤやウールのストールを選ぶと、暖かさを保ちつつ、上品な雰囲気を演出できます。
手袋の選び方
　着物を着る際の手袋は、長めのものを選ぶと、防寒性が高まるだけでなく、袖口からの冷気の侵入を防げます。シンプルなデザインのウール手袋や、エレガントなレース付きの手袋を選ぶと、フォーマルな場面にも対応できます。
バッグの選び方
　冬の着物コーディネートに合わせるバッグは、小ぶりで上品なデザインのものが適しています。レザーやちりめん素材のバッグを選ぶと、和装にもよく馴染みます。カジュアルな装いには、かごバッグにファーをあしらったデザインもおすすめです。